ラッシュリフトのグルーまつげパーマのグルー違い パーマグルー比較 バームとクリームは使い方にご注意を

2025年1月24日

まつげに多少保湿剤がついていたって、

グルーで洗浄されてしまうので(当店のメイングルーはアルカリ性なので)

ラッシュリフトの仕上がりには関係ない、

シャンプー不要という内容を以前アップしました。

今回はこのことを掘り下げつつ、

最新グルーの注意点も実験結果を交え

説明していきます。

アイリストさん向けのマニアックな内容です。

一般のお客様は、ラッシュリフト施術前後のNG行動の参考に少しはなるかな?という感じですm(_ _)m

では初めに、

まつげパーマに使用する液体や薬剤、

クリームの種類をあげてみます。

前処理に使用するもの

・水(精製水や水道水)

・汚れを落とすプライマー(主にアルコールやアルカリ電解水など)3種

・ケラチンまつげを貼り付ける時に使用するもの

・液体グルー

・バーム状グルー

・クリーム状グルーまつげのかたちを変えるのも

・1剤 3種・2剤 3種後処理に使用するもの

・水(精製水や水道水)

・ヘマチン

・残留物質を取り去るバッファー剤

当店ではこれらをお客様のまつ毛の状況に応じで、

必要なアイテムを必要な部分に使用しています。

前処理剤と後処理剤は、お店によって使用するアイテムが違ったり、工程に無かったりしますが一般的に、まつげパーマの材料は上記のものになります。

この中で1番重要なアイテムは1剤と2剤です。

極論を言うと、これさえあれラッシュリフトはかかります。

逆を言うと1剤2剤がしっかり作用しないと全て無駄、まつげパーマがかかりません。

ですので、前処理もグルーも後処理も

1剤2剤の働きを邪魔しないということが

最重要点となります。

では1剤2剤の妨げになることってどんな事でしょうか?

スクールを運営していると

このあたりの事をあやふやなまま、

なんとなくで施術しているアイリストさんが多いように感じます。

せっかく素晴らしい技術力ををお持ちなのに、

良かれとプラスしたアイテムのせいで

技法迷子になっていたり実力を発揮できていなかったり。

一度、アイテム一つ一つを見直してみるのもいいかもしれません。

では早速1剤、2剤についてシンプルに考えてみます。

・1剤はアルカリ性。配合されている還元剤によって、まつげを柔らかくし毛の形を自由に動かせる状態にします。

・2剤は酸性。配合されている酸化剤によって、まつげの形を固定し定着させます。

アルカリ性や酸性、学生時代に習ったことがあるかと思います。

酸性、中性、アルカリ性。アルカリと酸は真逆のph、位置関係です。1剤2剤も真逆の性質です。

当たり前ですが、混ぜて使用したら全く効果を発揮できなくなります。

1剤に配合されている還元剤は、程よいアルカリの環境でこそ効果が高くなります。※アルカリでは無い還元剤もありますが、ここでは一般的な例で説明します。

2剤に配合の酸化剤も、程よい酸性の環境でこそ効果が高くなります。

ということは、1剤を塗布する前に使用するアイテムは

中性又はアルカリ性が

1剤の作用を妨げないのでベストということ。

酸性アイテムを使ってしまうと1剤が作用しにくいためかかりにくく、

しっかりかけるには強いパワーの薬剤が必要になってしまいます。

一般のお客様はスキンケア用品って弱酸性が多いので、

まつげパーマ当日の朝は

ダイレクトにまつ毛につけない方が無難です。

そして

2剤塗布後に使用するアイテムは

中性又は酸性が

2剤の作用を妨げないのでベストということ。

アルカリ性アイテムを使ってしまうと、

せっかくまつ毛のカールを固定したのに

酸化不十分で仕上がりが不安定になってしまいます。

一般のお客様はまつげパーマ後、

アルカリ性製品を使わない方が無難です。

あと、海水はアルカリ性なので海レジャーも要注意。

代表的なのはヘアカラーや眉カラー。

空気中にアルカリ成分が漂うので、

ヘアサロンと眉サロンはまつ毛パーマ前に済ませておくのがオススメです!

この様に

1剤2剤だけでなく、前処理剤にグルー、後処理剤のphなんかも大きく関係してしまうのです。

ということで、

各アイテムが何性なのか

リトマス試験紙を使ってまとめてみました。

何種かありますが

1剤は全てアルカリ性、2剤は全て酸性を示しました。

※昨年3月の法改正で使用できなくなったものもあります

・水は中性

・前処理に使用するプライマーは用途に合わせて当店は3種使用酸性、アルカリ性、中性を用意しています

・他店お直しに使用する当店のケラチンはほんのり酸性

・液体グルーはアルカリ性

・バーム状グルーはほんのり酸性

・クリーム状グルーはほんのり酸性

・最後の仕上げに付けるバッファー剤は酸性

メーカーによって多少の違いはあると思いますが、このような結果になりました。

アルカリ性である1剤塗布前に使用するアイテムも、

いくつか酸性のものがあります。

これはわざと作用の妨げを利用する場合に使います。

細くてかかりやすいまつ毛の毛先や、

他店お直しのようなハイダメージ毛、

またはゆる~くかけたい時に

1剤の減力狙いという感覚で当店では使用しています。

が、

こういう使い方がどのアイリストさんにも正解というわけではありません!

合わない、うまくいかない方もいらっしゃいます。

アイテムの活用の仕方はアイリストさんによって様々です。

違う利用方法をする方もいらっしゃいますので、

仕組みさえちゃんと理解していれば

多少違う使い方でも不安にならなくて大丈夫です!

例えば、スクール受講生さんから

「バーム状やクリーム状グルーだと上手くかからない!」

「ゆるくなってしまう!」というお声を

数件いただきました。

これらは新しく登場したグルーなので、

手に慣れていなかったり、

正しく使用できていないことが原因かと思います。

肌にも毛にも優しい良いアイテムですが弱酸性のものが多いので、

1剤の作用を弱める可能性があります。

対策としては

・カールが残っていない部分は液体グルーで貼付け、カールが残っている部分だけに使用する

・使用量を少なめにして1剤前に無駄なグルーを取る

・ダメージに気を付けつつ使用する1剤のパワーを上げる

こういったことが有効です。

ちなみに、オートクチュールラッシュリフト®のロッドは、

ロッド自体に粘着力があるので、

グルーの使用量を最小限にしつつまつ毛の形が整えられます。

グルー最小限=薬剤の浸透を妨げない

ということなので、短時間で均一な綺麗なカールを表現しやすく、モチも良いまつげパーマになります。

このように、いろいろな組み合わせを試していただけたらと思います。

アイリストさんご自身の手に合った薬剤や慣れた薬剤、使いやすい薬剤がベストの技法だと

オートクチュールラッシュリフト®は考えています。

少しでも参考にしていただけると嬉しいです!

その他の記事を見る