※最初に、オートクチュールラッシュリフト®ではグリオキシル酸を含む薬剤の販売はしておりません。
さてさて、ほとんどの方が「グリオキシル酸」とは何だ???状態かと思います。
簡単に説明すると、流行中の痛まないパーマや毛修復トリートメント、ノンアルカリで傷まない系、
そういった特徴を持っている製品(一部の)に配合されている成分、それが「グリオキシル酸」です。
酸熱系のトリートメントやパーマというワードなら、ピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
熱処理を組み合わせる事で効果を発揮するため、髪の毛の施術に主に使われています。
毛が傷んだ時にできるダメージホールを埋め、熱の力でそれを固定。
ツヤコシハリのある毛に修復できるかも?!というものです。
髪は長いのでドライヤーやアイロンで熱を与えやすいのです。
でも睫毛は髪に比べて短いので、そんなことしたら瞼が火傷し熱処理は不可能です。
そんなこんなで熱処理しないと効果が薄いにもかかわらず、
最新成分でなんとなく良さそうだから〜と
まつげパーマ、ラッシュリフトの薬剤に配合されていることもあります。
最近ではシャンプーにまで配合されていたり。
登場したばかりの「新成分」はとりあえず配合!という感じで何かと乱用されがちな美容業界です。
このグリオキシル酸、今年に入り問題になっています。
海外でグリオキシル酸が含まれたトリートメントを使用したところ、
嘔吐や下痢、発熱、背部痛などの症状が起こり腎機能の指標である血液のクレアチニンの数値が異常値まで急上昇、
その後速やかに正常に戻ったという事例が数件確認されています。
グリオキシル酸が肝臓で代謝されて
シュウ酸カルシウムとなり、
腎臓に沈着して急性の腎障害を引き起こしてしまうというのが原因のようです。
正しい使用法でこのようになったのか、
誤った使用法でこのようになったのか、
それはわかりません。
使い方が間違っていても成分に問題があっても、
現時点では日本の厚生労働省から認可された成分。
普通に、サロンメニューで使う薬剤に配合されているので注意が必要です。(一部の)
オートクチュールラッシュリフト®はどのような薬剤とも組み合わせOK!
とお伝えしていますが、
薬事法的に問題なくても、このようなトリートメント剤には念のため慎重になっていただきたいと思います。
使用後、数年経ってから問題が発覚することもあります。
ラッシュリフトで毛の形を変えるということは必ずダメージも出ます。
ですが、毛を修復せねばならない、トリートメントを併用しなければならないような施術は推奨できません。
ダメージを最小限に抑えることを重視していただきたいと考えています。
日本の美容技術は高いので、正しい使用法をしていれば「グリオキシル酸」は問題にならないかもしれません。
ですが今回のニュースは念の為、スクール受講店様にも知っておいていただきたい情報です。